年々成長を続け、2019年には19.4兆円規模の大産業になっているEC業界。
今後も成長していくと予想されているEC業界ですが、成長が見込める業界という認知が進むとそれだけ参入企業が増えますし、ライバルも多くなります。
今後はよりスマートフォンが生活に欠かせないアイテムになっていくことを考えると、今ECに参入していない企業の中にECをスタートさせる企業が続々とあらわれたとしても不思議ではありません。
競合他社との競争が激しくなる中、注目されているのが「ECへの動画の活用」です。
この記事では、ECに動画を取り入れることで期待できるようになる効果について紹介していきます。
実際にECに動画を活用している企業の事例や動画の制作方法などもまじえながら紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ECに動画を取り入れることで期待できるようになる3つの効果
ECに動画を取り入れることで期待できるようになる効果にはさまざまな効果がありますが、ここでは、ECサイトのユーザーの増加やECサイトの売上の向上に直結する大きな効果を3つ厳選して紹介していきます。
効果1. 商品の特徴がより伝わりやすくなる
ECの大きな弱みが、商品の特徴の伝わりにくさ・伝えにくさです。
ECはリアル店舗のようにユーザーが商品の実物を手にとって確認することができないため、商品の特徴を画像や文章で伝えるしかありません。
しかし、画像やテキストでどれだけ丁寧に伝えたとしても、商品の特徴がユーザーにうまく伝わらないケースは多々あります。
そのEC特有の問題を解決してくれるのが、「動画」です。
動画を活用したとしてもユーザーが商品を手にとって確認できるようになるわけではありませんが、画像やテキストで紹介するよりも何倍も伝わりやすくなります。
商品の特徴を画像やテキストより伝えやすい動画であれば、ユーザーの購買意欲を刺激できるでしょう。
効果2. 映像によって商品を使っている様子をイメージしやすくなる
実際の商品を手にとって確認したり試着したりすることができない点も、リアル店舗にはないECならではの弱みの一つです。
ユーザーは、自分がその商品を使用している様子をイメージできない状態ではなかなか購入してくれません。
その弱点を補うためにECサイトには商品を着用している画像やコーディネート画像、使用している画像などを掲載しているわけですが、より商品を使用している様子をイメージしてもらいたいときに活躍してくれるのが「動画」です。
動画をECサイトに掲載して商品を着用している様子や使用している様子を映像で確認してもらえるようになると、自分が商品を着用している様子や使用している様子をよりイメージしやすくなるため、商品の購入につながりやすくなります。
効果3. ユーザーの購買意欲を刺激できる
ユーザーの購買意欲を刺激できる点も、ECに動画を取り入れることで期待できるようになるメリットの一つです。
ECで商品を購入してもらうにはユーザーの購買意欲をどれだけ刺激できるかが鍵ですが、画像やテキストだけでユーザーの購買意欲を刺激するには限界があります。
そこで活躍してくれるのが、「動画」です。
動画によって商品の魅力がよりユーザーに伝わるようになると、ユーザーは購買意欲を刺激され、より高い確率で購入してもらえるでしょう。
制作した動画をSNSや動画配信プラットフォームで活用できるメリットも
ECサイトに掲載するために制作した動画は、ECサイトに掲載する以外にもさまざまな方法での活用が可能です。
例えば、制作した動画を動画との相性が良いTwitterやInstagramに投稿し、PRに活用することができます。
最近はどのSNSも動画に力を入れているため多くのユーザーにPRできる可能性が高いですし、SNSは拡散性が高いため、多くのユーザーに動画を届けられる可能性があります。
また、YouTubeやTikTokなどの動画配信プラットフォームにも投稿すれば、より多くのユーザーにアプローチできます。
SNSや動画配信プラットフォームに動画を投稿する際はそれぞれのプラットフォームでの投稿に適したサイズへのリサイズが必要になりますが、その手間を考慮したとしても、積極的にさまざまなプラットフォームで活用するべきだと言えるでしょう。
動画を取り入れているECサイトの事例3選
ECに動画を取り入れる際、ぜひ参考にしてほしいのが、すでに動画を取り入れている企業の事例です。
すでに動画を取り入れて活用している企業の事例を参考にすることで、効果的な活用方法やどういった点に注意して動画を活用するべきかが見えてきます。
ここでは、特に参考になりそうな3つの事例をピックアップしてみました。
事例1. Dcollection
引用:Dcollection
ファッションに無頓着な男性でもおしゃれになれるファッション系ECサイトとして人気の「Dcollection」。
Dcollectionでは、着用動画と「ファッションの豆知識について解説する動画」の2種類を活用しています。
着用動画はそれぞれの商品の詳細ページに掲載されており、詳細ページにアクセスすると自動で再生されるようになっています。
ECの弱点と言えば試着できない点があげられますが、着用動画はその弱点を補ってくれる重要な動画です。
ファッションの豆知識動画では、コーディネートの基本やカラーコーディネートの基本などについて解説しています。
事例2. SHEL’TTER WEBSTORE
東京に本社を構えるアパレル企業、株式会社バロックジャパンリミテッド。
その株式会社バロックジャパンリミテッドが展開しているのが、「SHEL’TTER WEBSTORE」です。
SHEL’TTER WEBSTOREも動画を活用しているECサイトとして有名で、ECサイトには、
- コーディネート動画
- 商品の着用動画
- インスタライブのアーカイブ動画
などが掲載されています。
上記のYouTube動画のほか、インスタグラムの動画も公式ホームページにアップしています。
公式ホームページにアクセスしてインスタグラムの動画を視聴してみるとわかりますが、動画をクリックすると、その動画でモデルが着用しているアイテムも表示されます。
また、気になるアイテムをクリックするとそれぞれのアイテムの詳細ページにアクセスできるようになっており、動画の視聴から商品購入までの導線が綺麗に整えられている参考になる事例です。
事例3. メーカーズシャツ鎌倉
引用:メーカーズシャツ鎌倉
「鎌倉シャツ」の愛称で親しまれている鎌倉発のアパレルブランド、「メーカーズシャツ鎌倉」。
メーカーズシャツ鎌倉もECサイトに動画を取り入れ活用している企業の一つです。
メーカーズシャツ鎌倉では、インスタライブで公開した動画をECにアーカイブという形で残し、活用しています。
動画の視聴ページには動画内で紹介された商品の一覧が掲載されており、気になる商品があれば、クリックすることで商品の詳細ページにアクセスできるようになっています。
動画を視聴したユーザーは商品に強く興味を持っている状態なので商品詳細ページへ誘導できれば商品の購入が期待できますが、その動画の特性をうまく活用している事例だと言えるでしょう。
YouTubeでも動画を視聴できるので、ぜひチェックしてみてください。
ECに取り入れる動画の制作方法
ECサイトに取り入れることでさまざまな効果をもたらしてくれる動画ですが、動画の制作方法は一つだけではありません。
主な制作方法としては、「自社で制作する方法」と「制作会社に依頼する方法」があります。
メリットとデメリットを含めながら、それぞれの制作方法について解説していきます。
方法1. 自社で制作する
ECに取り入れる動画は自社で内製することも可能です。
例えば、アパレルブランドが動画を活用する場合は、モデルに商品を着用してもらった動画や、コーディネートのパターンをいくつか紹介する動画を制作すれば、自社商品をアピールできます。
最近はスマートフォンでも十分に質の高い動画を撮影することができますし、編集も慣れてしまえばそれほど難しくありません。
動画の効果を試してみたいという場合は、内製した動画で様子を見てみるのもおすすめです。
方法2. 制作会社に制作を依頼する
最近はスマートフォンなどでも気軽に動画を撮影できますし、編集もおこなえるようになっています。
しかし、企業が自社の顧客に配信する動画である以上、素人が作ったものとわかる動画の活用はあまりおすすめできません。
高級な商品を取り扱っている企業や、スタイリッシュさやかっこよさを売りにしている企業であればなおさらです。
知名度の高い企業もブランドイメージの低下につながる可能性があるため、下手な動画は作れません。
その場合、おすすめしたいのが、映像制作のプロである制作会社に依頼する方法です。
映像制作のプロに動画の制作を依頼すれば、ブランドや企業のイメージを低下させないクオリティの高い動画をユーザーに届けることができます。
制作会社に依頼する方法は外注費用こそかかりますが、本気で動画の活用に取り組みたい場合におすすめの制作方法だと言えます。
まとめ:動画を取り入れてより魅力的なECサイトを実現させよう
動画は、リアル店舗にはないECならではの弱点を補ってくれる便利なツールです。
今現在動画をうまく活用しているECサイトはまだそれほど多くありませんが、今回事例として紹介させてもらったECサイトのように、効果的に活用している企業もあります。
今後5Gが広く普及して動画がより一般的なものになっていけば、ECサイトに動画を取り入れるのが当たり前になっていくはずですので、今から導入と活用を検討してみてはいかがでしょうか?
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