1‐1そもそもインタラクティブとは

(要約)インタラクティブ動画は「次世代」の動画です。動画を見るためだけのモノにせず、あらゆる箇所にクリックできる機能を入れ込むことによって視聴者に行動を起こさせるモノにします。今までの動画は受動的に見るものでしたが、今後は視聴者に対して視聴体験を促し、能動的に視聴できるようになります。(140文字)インタラクティブ動画には、リンクに繋がる施しがされています。視聴者を、気になった瞬間に即行動に移させることができるのです。例えば「このアーティストが着ている服は何だろう?」と気になったとすると、その服をクリックしたら服の情報が載っているリンクに移動することができます。インタラクティブ動画は視聴者の気になることや要望を解決させることができるのです。

1‐2 インタラクティブ動画の背景

動画を見ている時、「この俳優が着ている服はどこのブランドの?」「この料理動画で使われている食器はどこで買えるの?」と思ったことはありませんか。YouTubeを思い出して頂くと分かる通り、従来の動画では、再生中の動画からほかのリンクに飛ぶことはできませんでした。なので、動画の中で気になったモノについて調べるには、概要欄で投稿者が詳細を載せない限り、自分で探し求めなければなりませんでした。とても面倒な作業なので、求めているモノにたどり着く前に探すのを諦めてしまう可能性が高くなります。そうなってしまえば、視聴者がせっかく興味を持ってくれたとしても結局成約に繋がらず、残念な結果に終わってしまいます。そこで動画を再生している途中でも、動画にリンクを付けることによって視聴者を目的のサイトへ誘導することが可能になります。これはインタラクティブ動画が活用されるようになってきている活用方法のほんの一例ですが(以下でほかの例も説明します)、他の例も含めて、動画をいかにして配信者の求めるゴールに近づけるかに注目されて作られているのは間違いありません。そのゴールに近づけるためにこのインタラクティブ動画は作られるようになり、だんだんと流行るようになってきているのです。

1‐3 インタラクティブ動画が注目されている理由

今後の動画は、視聴者の関心の離脱を避けることが課題になります。効果がでない動画のために費用をかけたくないですよね。動画を配信して終わりではなく、配信後の視聴者の反応を分析する必要があります。インタラクティブ動画では、視聴者が動画内のどの場所をクリックしているかなどが分かるため、以前にも増して動画分析を細かくできるようになりました。分析の結果、インタラクティブ動画を使うことによって分析が具体的にできるようになり、配信者はより多くの視聴者を目的の着地点に誘導することができるため、注目されるようになりました  また、インタラクティブ動画は作成するためのプラットフォームがあるみたいなので、簡単に作ることは可能です。しかし、作ることができても分析をしないと動画を十分に生かしきれません。インタラクティブ動画は改善しながら活用することが重要になってきます。

2.インタラクティブ動画でできること

(要約)インタラクティブ動画は視聴者にアクションを起こさせるための機能がいくつかあります。視聴者が能動的に動画を視聴し、より多くの視聴体験を行うことで視聴者を動画に引き込んでいくことができるのです。以下はインタラクティブ動画ができる機能について説明したものです。
 2‐1 ストーリー分岐
インタラクティブ動画は、視聴者の選択によって、動画の流れを変化させることが可能です。動画内には幾つもの箇所にクリックできる機能を入れ込むことができます。なので、動画の次の展開を視聴者が選択できるようになっているのです。自分がストーリーを引導しているような感覚は視聴体験となり、次の展開を見たいと思ってもらえるため、早期離脱を防ぐことに繋がります。また、選択によってストーリーを変えることができるので、違うパターンを見るために、何度も再生してもらえるかもしれません。
2‐2 動画マーケティング(配信後調査)
インタラクティブ動画では、動画を配信した後にその動画を分析することができます。その理由は、インタラクティブ動画は視聴者がどこをクリックしたのかを細かく記録することができるからです。一本の動画にいくつかクリックできる箇所を挿入したとします。そうするとある箇所のクリックは何度も押されているのに、ある箇所はスルーされている、といったように視聴者の注目している部分を数値で表すことが可能になります。それにより、今後の改善策を見つけることができます。

 2‐3 特定リンクに飛べる

インタラクティブ動画では、動画を見ている最中に、目的のリンクに視聴者を誘導させることができます。視聴者が印をクリックするとリンクに飛ぶと分かるように動画内に印を挿入すると、より多くの視聴者からのアクションが期待できます。リンクで飛ぶ先は、ファッションサイトであったり、会社の紹介サイトであったり、用途に合わせて視聴者に役立つ情報を載せると良いでしょう。
2‐4 電話をかける(CTA)
インタラクティブ動画は”2‐3”で説明した通りリンクを挿入することができるので、配信者の思うタイミングで電話に繋がるリンクを貼ることができます。そうすることで視聴者がすぐに電話をかけることができるようになります。視聴者が気になったらすぐにアクションを起こせるようにこのような方法を取ります。また、動画内に何度もこの機能を入れると、視聴者に電話をしてもらえるようリマインドを重ねることができるので、コンバージョン率にも繋がるのではないでしょうか。
2‐5 地図を開ける
観光誘致のプロモーションなどの、場所を指定して説明している動画であると、この機能は有効的です。ここに行きたいと思ったときに、すぐに視聴者がどこか知ることができればストレスフリーに動画を楽しんでもらえます。また、その場所が現在地から近いとわかると、訪問してもらえるかもしれませんね。会社説明の動画にこの機能を使うことも良いかもしれないですね。場所を説明する動画であれば何にでも使えそうです。
2‐6 360度撮影

インタラクティブ動画は、動画の画面を動かし、360度の映像を視聴者が思う通りに動かすことができるように作れます。以下の動画でぜひ試してみてください。

 自由自在に動かすことはできましたか?動画を操っているようで不思議な感覚でしたよね。このような動きができると、今後は好きなアーティストのミュージックビデオやライブ映像なども、あらゆる方向から楽しめそうですね。

3.インタラクティブ動画の用途、使う場面

(要約)以下ではインタラクティブ動画を使える場面について幾つか説明しています。いくらでも応用は聞くと思うので、作る際は視聴者の気持ちになって作ってみるとアイデアが出てくるかもしれません。
 3-1ミュージックビデオ

インタラクティブ動画はミュージックビデオで使うことができます。例えばこちら!

これはカナダ人女性歌手、カーリー・レイ・ジェプセンの「Run Away With Me」という歌のMVです。
 このMVには、何度もカーリーから視聴者に対して何度も問いかけが出てきます。その問いかけに対して返信ができることに気づきましたか?皆さんは選択肢のどれかをクリックして、返信を選ぶことができるのです。気づかなかったという人は、もう一度チャレンジしてみてください♪

できましたか?動画が始まってすぐに
「Select an emoji to impact what Carly does next」
(カーリーが次にすることに影響を与える絵文字を選択してください)
と表示されましたよね?
 つまり、あなたがカーリーの次の行動を選択することができるのです。すると、次に切り替わるカットは、あなたが選んだ絵文字に沿った場面になっているはずです。
 このような機能によって、動画を見ているだけではなく、体験をしながら能動的に動画を見ることができます。実際に体験してみていかがでしたか?
 MVをインタラクティブ動画にする理由は、MVを最後まで見てもらいたいからです。この曲があなたの好みではなくても、この物語の続きが見たいと思いませんでしたか?自分の選択が動画に反映されるなんて不思議な感覚ですよね。しかし、それによって動画が終わる最後まで見てもらうことができるのです。
 また、一度見終えると、「他のパターンはどんな風な動画に切り替わるんだろう?」と気になりませんか?インタラクティブ動画にすることによって、このような感情を見ている人から引き出すことができるので、同じMVでも何度も視聴してもらうことができます。

 3-2ファッション

インタラクティブ動画は、今後ファッション業界でも活躍すると思います。まずはこちらの動画をご覧ください。

 こちらは「Ungrid(アングリッド)」というファッションブランドの動画でした。この動画中に幾度となく見え隠れする「⊕」がありましたよね。何だろうとクリックされた方もいるのではないのでしょうか。これらの「⊕」をクリックすると、商品ページに飛ぶようになっています。
 もしこのPVがインタラクティブ動画でなければ、視聴している最中に「この商品が欲しい!」と思ったとしても、動画の方に気を取られてしまい、結局商品を検索することを忘れてしまうかもしれません。しかし、このPVはインタラクティブ動画なので、わざわざ後でページを検索しなくても、「欲しい!」と思った直後には商品ページに飛ぶことができます。
 また、この動画の最後には商品をまとめたカットが載っています。そのため、途中リンクを押し逃したとしても再度リンクを再認識させることができます。
 視聴者は楽に欲しいものが検索でき、配信側はより多くの人にアクションを起こしてもらうことができます。

3‐3採用動画

会社の採用にも動画が使われており、動画を使う会社はどんどん増えています。採用に動画を使う理由は様々ですが、まず一つ目は、何回も説明会を行う会社であれば、何度も同じ説明をする必要がないことです。大手になればなるほど、数十回何百回と説明会を行います。しかし、会社説明動画を持っていると何回説明会を行っても、毎回差異がなく説明することができます。さらに、動画なのでYouTubeなどに配信すると、何もしなくても会社名を検索するだけで説明動画を見ることができます。また、二つ目は、動画の雰囲気をユニークにしたり、オフィスの風景を映すことによって、会社のブランディングを行うことができます。オシャレでかっこいい人たちが働いている雰囲気を出した動画にすれば、そのような人になりたと思う志願者が増えます。動画によってイメージづくりをさせることが可能になりますね。
 企業の採用に動画が使われるようになっている理由について述べましたが、次は、採用動画をインタラクティブ動画にすることでどうなるのかについて述べていきます。

https://interactive.mil.movie/MPJk0w/?embed=1
 いかがでしたか?まず、最初の展開では働いている人に「Interview」というタグが付いていますよね。

これは、実際に働いている人へのインタビューへ飛べるように貼られているリンクです。必ず視聴しなければならないわけではなく、気になる人のインタビューだけ見ることができるという構造になっています。なので、全てを見なければならないという面倒くささが解消されますね。 

 

 次の展開では新米エンジニアの一日として物語が始まっています

ここでは新人女性の次に起こす行動を選択することができます。ゲームをしているような感覚に引き込まれていくので、見続けたくなりますよね。
 さらに社内制度などの、通常はホームページなどで調べ直さなければならないようなことについて、先程同様にリンクを貼ることによって気になったらすぐに知ることができるようになっていますね。

このような動画は、物語性があるためシリーズ化がしやすいです。なので一年ごとに作り替える場合は、物語を増やしていくようにすると話題性を生むことができるかもしれませんね。

 3-4グルメ・料理

グルメ、料理に関するインタラクティブ動画はまだ無いようです。しかし、レシピも動画で見るようになってきているので、間もなくインタラクティブ動画が流行り出すのではないでしょうか。
 例えば、レシピアプリのクラシルさんは、料理工程を動画で配信しています。文章で材料や工程を読まなくても、動画内で対応する材料が表示されたり、手順を映像で見れたりするので、わかりやすく理解することができますよね。
 これにどのようにインタラクティブ動画が導入されるかというと、明日のご飯は何にしようとレシピ動画を見ているときに、足りない材料があるとします。動画の中でその材料が出てきた時にAmazonなどのリンクに飛ぶことができるようになるのではないでしょうか。また、使われている食器やランチョンマットが欲しいと思ったときにすぐに買えるようになれば便利ですよね。そんな動画が数年後にはたくさん出回るようになることでしょう。
「クラシルサイト」
https://www.kurashiru.com/categories/1

 3-5テレビ
インタラクティブ動画はすでにテレビ番組やテレビCMと連動する形で使われています。ライブ番組の視聴者がブラウザ上で参加できるという仕組みになっています。このシステムには「プレゼント機能」「連打機能」「クイズ機能」「ランキング機能」「物販機能」「課金機能」がついています。テレビに対して遠隔で参加することができるため、自己投影しながら視聴することができます。  今のテレビでいう「dボタン」を押して番組のゲームに参加するような感覚を、個人のスマートフォンから参加することになり、さらにできるようになる機能が増えるというわけです。  テレビ業界はスマートフォンの普及によりテレビ離れが起きているため、新しい時代へと変化させる必要があるというわけです。テレビはさらに面白くなっていくかもしれませんね。

4.インタラクティブ動画の効果

もし動画を作成し配信したとすると、その動画はあなたにとってどのような効果をもたらすことができるのでしょうか。視聴者に何かしらの反応を起こして欲しいと思うから作りたいと思うのではないでしょうか。誰しもせっかく費用をかけて動画を作るのであれはそう思うはずです。何かしらの費用対効果を求めますよね。動画は、視聴者の関心を引くために動画に工夫をしなければなりません。また、その関心の矛先は、最終的にあなたの思うゴールへと向いていて欲しいはずです(ゴール=成約、問合せを受ける、商品を買ってもらうetc)。  インタラクティブ動画によって、配信者のそのようなニーズに近づくことができるかもしれません。インタラクティブ動画はまさに配信後の分析をすることができるのです。これを動画マーケティングといいます。動画を分析し、よりゴールに近づけるように改善をしていくのです。それはインタラクティブ動画によって視聴者の反応が、閲覧するだけではなく、クリックしたり、ページを飛んだり、画面を動かしたりと、あらゆるアクションができるようになったからです。アクションの種類が増えるとより具体的に分析できるようになります。その結果、多くの分析情報から改善点を見つけられるようになったのです。視聴者は体験しながら楽しく動画を見れて、配信者は動画のレベルを上げることができるようになりました。

5.今後

今後はインタラクティブ動画を使って動画マーケティングを行わなければならないようになります。動画の時代が変わっているので、動画の常識も変わっていきます。動画をインタラクティブ動画にしないと視聴者が満足いかないようになるかもしれません(先のことはわかりませんが)。  知りたい、欲しい、行きたい、というような要求を、遠回りはせず動画からダイレクトにアクションを起こさせるようになります。それは視聴者にとってのメリットであり、配信者にとってのメリットでもあります。この双方のメリットを組み込んだインタラクティブ動画は今後動画の常識を変える一歩になるのではないでしょうか。